現場で見かけた小さな違和感
先日、勤務先の病棟でこんな光景を目にしました。 患者様のご家族が持参されたのは、一般的な「四角型(往復式・フォイル型)」の電気シェーバー。しかし、看護師さんが「できればこちらの丸型(回転式)に買い替えていただけませんか?」とお願いしていたのです。
その理由を尋ねると、看護助手さんから「丸型の方がよく剃れるから」という答えが返ってきました。 電気シェーバー歴30年以上の私としては、「いやいや、四角型の方が深剃りできるし、市場のシェアも圧倒的じゃないか?」と少し納得がいきません。
「なぜ当院、現場では丸型が選ばれるのか?」 その疑問を解消するため、両者の特性を徹底的に調査してみました。
丸型(回転式)と四角型(往復式)の決定的な違い
| 比較項目 | 丸型(回転式) | 四角型(往復式) |
| ヒゲを立たせる必要性 | 低い(滑らせるだけでOK) | 高い(手で立たせる必要あり) |
| 寝たヒゲへの強さ | 強い(絡め取る) | 弱め |
| 深剃り性能 | やや弱い | 非常に強い |
| 肌への負担 | 少ない(圧力が分散される) | 強め(強く押し付けがち) |
参考HP
電動シェーバー購入ガイド:ロータリー式 vs フォイル式+肌・ひげタイプに合わせた選び方
回転式と往復式の違いを徹底解説 | 電気シェーバーの世界
【考察】なぜ現場で「丸型」が選ばれるのか?
この比較表を見て納得しました。現場のスタッフが「丸型の方がよく剃れる」と感じるのは、「簡単に滑らせるだけで、綺麗に剃り残しなく仕上がるから」なのです。
一方、四角型は本来、ヒゲをしっかり立たせてから剃ることで真価を発揮します。しかし、忙しい介護現場で、シェーバーを動かす手とは反対の手でヒゲを立たせるという「ひと手間」をかける余裕はなかなかありません。 結果として、無理に押し付けて剃ろうとするため、肌を傷めたり、刃を破損させてしまうインシデントにも繋がっているようです。(実際に刃が欠けたシェーバーを見ることがあります)
つまり、「手間が少なく失敗が少なく、かつ患者様の肌への負担も少ない」という視点に立てば、介護・看護現場においては丸型に軍配が上がるのです。
結論:患者様にとっての「最適」とは?
業務効率と肌への優しさを最優先する医療・介護の現場において、丸型シェーバーが推奨される理由は非常に理にかなっています。
しかし、一ユーザーとしての私はこうも思います。 「四角型の、あの根元から根こそぎ剃り上げる爽快感も捨てがたい!」と(笑)。
もし、ご家族がシェーバーを持参される際は、以下の基準で選んでみてはいかがでしょうか。
- 介護スタッフにお任せする場合: 手間なく綺麗に剃れる「丸型」が安心。
- ご自身で丁寧に剃れる、または深剃り重視の方: 慣れ親しんだ「四角型」を。
現場のケアの質を上げるには、こうした「道具の特性」を知っておくことも大切ですね。皆さんの現場では、どちらのタイプが主流ですか?


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