たった一人の「困った」を解決する。3Dプリンターで作る自助具の可能性

Uncategorized

突然ですが、写真の道具が何に使うものか分かりますか?(答えは記事の最後で!)

先日、「3Dプリンターでの自助具作り入門」という研修に参加してきました。そこで出会った講師の川口晋平先生のお話が、あまりに刺激的で「これは伝えねば!」と筆を執っています。

ヤマハから作業療法士へ。異色の経歴が育む「圧倒的な熱量」

講師の川口先生は、ヤマハの住宅部門から作業療法士に転身されたという、ユニークな経歴の持ち主です。現在は病院勤務の傍ら、自宅でも数台の3Dプリンターをフル稼働させ、なんとECサイトで自作の自助具を販売までされています。

これまでに作成した自助具は80種類以上

  • 片手で開けられるペットボトルオープナー
  • リウマチの方が使うガソリンキャップオープナー

など、「そんなところまで!?」と思うほど、かなりニッチな困りごとにフォーカスされています。

「納豆を食べるためだけ」の道具が、月に20個売れる理由

特に驚いたのが、「片手で納豆を食べるための自助具」です。 「納豆を食べるだけ」の道具ですが、これが月に20個も売れるのだとか。

正直、これを聞いたときに衝撃を受けました。 「納豆を食べる」という日常の何気ない動作。でも、片手が不自由な方にとっては、それが大きな壁になる。その「小さな、でも切実な困りごと」を見逃さない視点に、プロとしての凄みを感じました。

挑戦を支えるのは「SNSでのつながり」

先生の自助具づくりのプロセスは、非常にシンプルで本質的です。

  1. 困りごとの把握(まずはここから!)
  2. 動作を細かく分析する
  3. 自助具で助けられる部分を抽出する
  4. 試作・完成

さらに感動したのは、作って終わりではないこと。 FacebookやInstagram、TikTokなどで積極的に情報を発信し、コメント欄から「次の困っている人の声」を拾い上げているんです。

新しいことに挑戦し、着実に誰かの役に立っているその姿に、正直なところ、同じ専門職として少しジェラシーを感じてしまうほどでした(笑)。

答え合わせ:その道具の正体は?

さて、冒頭のクイズの答えです。
正解は、「片手で薬の袋を開けて飲むための道具」でした!

「なーんだ、そんなこと?」と思うかもしれません。
でも、毎日薬を飲む人にとって、それが自力でできるかどうかは、生活の質(QOL)を大きく左右する大問題です。

さいごに:ベイビーステップから始めよう

今回の研修を通して、改めて気づかされたことがあります。 それは、「まずは患者さんの『困っていること』に、徹底的に思いを馳せること」の大切さです。

最初から大きなことはできなくてもいい。 何事もベイビーステップ。

まずは、目の前の患者さんの「本当はこうしたい」という声に、今まで以上に耳を傾けるところから始めてみたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました